ISBN:487233759X 単行本 伊藤 英嗣 太田出版 2003/08/25 ¥1,995

「クリエイション・レコーズ物語」読み終えました。
この本は、マッギーを中心としたクリエイション関係者のインタビュー本なのですが、マッギーってホントに他の関係者に愛されていたんだな〜というのが、インタビューを読んで思ったこと。

クリエイションって、マッギーの自分達がよいと思った音楽をリリースする、という信念と彼のキャラクターに惚れ込んだ人々のケミストリーが生んだ奇跡だったんだな〜。

ホント、インディー・レーベルって、レーベル主宰者のカラーと個性的なアーティスト、そして献身的なスタッフの融合が生む奇跡なんだよね〜。

しかし、この本を読んでも「24アワー・パーティ・ピープル」を読んでも、インディーの存在意義って難しいな、と。
メジャーでは見逃されがち(または契約に至らない)な良質なアーティストの音楽をリリースしていくこと、何らかのポリシーを持ってリリースするとか、メジャーにはできないフットワークの軽さがインディーの売りなわけだが、いったん所属アーティストがビッグになってしまうと、悲しいかなレーベルは崩壊してしまう(クリエイションのオアシスしかり)。

マンパワーの不足、供給の問題などなど、インディーの規模では手に負えなくなっちゃうんだろうな。

まあ、日本のインディーに関してはまったく門外漢なんでわからないんですが、海外のインディーってまだレーベルのカラーを残しつつがんばっているところが多いので、応援したいもんです。

しかし、マッギー、トニー・ウィルソンを嫌いなのはわかるけど(トニーはアーティストじゃないしね)、なぜ故ロブ・グレットンも嫌いなんだろう。
ロブって、ROBS RECORDでファクトリー倒産の際にレーベルを失ってしまったアーティストや、メジャーから切られてしまったSub Sub(現Doves)と契約したり、新人アーティストを発掘したりと、ワタクシ的には音楽を愛するいいおっちゃんって感じなんだけどな〜。
殴り合いの喧嘩でもしたか、そして負けたか、ロブに(笑)(ロブの喧嘩っぱやさは有名だもんね〜。結構強かったらしいし)。

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