キーン CD ユニバーサルインターナショナル 2004/06/23 ¥2,100

ギターレス3人組みKeaneの「Hopes And Fears」を聴いた。
久々のUK叙情ロックの王道だ。
優しげで、寂しげで、でも芯の通った声に、暖かく、力強いピアノ、音に厚みを加えるドラムで、ギターレスを感じさせない。
アルバム自体には通しでのコンセプトはなさそうだが、時に絶望を、時に希望を、というように、彼らの歌はまるで寄せては返す波のように聴くものの心に沁みる。

ギターレスということにはこだわりを持っていそうだけど、ピアノに関しては、生ピアノ、シンセなど両方使っていたので、特に生ピアノというこだわりはなさそうだ。
すると、今後はストリングスをうまく使った楽曲も出てくるかも。
ストリングスを使いまくるとどうしてもオーバープロデュースになりがちだけど、彼らに関しては楽曲が負けないと思うので、ぜひ、チャレンジしてほしい。

UKでは、今年一番の期待の新人としてチャート・アクションも好調。
ただ、持ち上げられるだけ、持ち上げて、消費されるというようにはなって欲しくない。

どうか、末永くいい音を鳴らし続けて欲しいものだ。

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