ファイヴ・フォー・ファイティング CD ソニーミュージックエンタテインメント 2004/02/18 ¥2,520

まったく予備知識も何もなく買ったFIVE FOR FIGHTINGの「The Battle For Everything」。
バンド名だけど、実はジョン・オンドラジックのひとりプロジェクトだそうだ。

感想を一言で申し上げますと“沁みる〜”。
彼の歌は、時にあたたかく、時に怒りをあらわにする。
詞は鋭くウィットに富み、人の心の痛みや怒りを切り取る。
その言葉は小難しいものではなく、誰もが共感できる等身大の素朴な言葉なのだ。

ちょっと調べてみると彼の名を一挙に知らしめた曲があった。
「Superman(It’ Not Easy)」という曲。

“スーパーマンにだって悲しみ傷つく権利はある、スーパーマンにも夢見る権利はあるんだ。スーパーマンだって本当は飛ぶのが恐ろしいのかも知れない。人は色々なしがらみの中で生きている。その中で自分自身であり続けるのって、難しいよね・・・”
という感じの曲。

あの悲劇的な出来事、アメリカの同時多発テロの際の、勇敢な消防士や救急隊といった無名の“スーパーマン”たちの行った救助活動が報道されるにしたがって、ラジオでパワープレイになったそうだ。

ちなみにプロジェクト名のFIVE FOR FIGHTINGは、アイスホッケーの試合でルール違反した選手がペナルティ・ボックスに閉じ込められた状態を指す言葉だそうだ。
オンドラジックは、アイスホッケー好きらしい。

とにかく佳曲が多く、沁みる音が好きな方にはお勧め。
日本でももうちょっと売れてほしいぞ。

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