ありがとう

2004年8月20日 日常
8月20日、祖母を納骨してきました。
母方の祖母で、体が弱く入退院を繰り返していた弟に付き添う母の変わりに、私の面倒を見てくれた人でした。
大正生まれで、電話交換手として働いて、戦争を体験して、疎開先でもたくましく生き、晩年は好きな庭いじりで過ごした人でした。
私が想像するだにいろいろと苦労をしてきた人だと思うのですが、それを感じさせない、おしゃれでちょっと恥ずかし屋さんのかわいらしい人でした。

持病があったので、医者からは覚悟をしておくようにと言われていたのですが、実際に血を吐いて倒れる祖母を見た時はショックでした。
救急車を呼んで、蘇生措置を取られる姿を見て、それでも駄目で、部屋に安置された祖母を見ても、祖母が亡くなったという実感がわかなかった。
夜に身内のもので祖母の体を拭いているとき、やっと実感がわいてきて、涙が止まらなかった。
安らかな、まるで寝ているかのような死顔をずっと見ていた。

今まで気恥ずかしくて言えなかったけど、本当にありがとう。
私を愛し、慈しんでくれて、本当にありがとう。

私もあなたのように、おおらかで芯の強い人間になれるようがんばるよ。

本当にありがとう。

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