DVD スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演というゴールデン・コンビによる3本目の作品。

ワタクシと父母が何を血迷ったのか、こんな年の瀬に、しかもレイトショーなるものを見に行ってまいりました。映画館の平均年齢を我々が上げていたのは間違いない。さらにかなり怪しい集団だったこともいなめない。
見に行った映画ちゃんは「ターミナル」。
トム・ハンクスさまには、「レディ・キラーズ」で期待を打ち破られた、ワタクシと父だったので、“今回は、頼みますよ、トムさん”なる気持ちで挑む。オトンなんて映画の途中で居眠りこいてたし。

2時間と少々の時間が経過。
すでに時間は23時40分。

我々親子の感想。
父「結構、面白かった」「あのすっちーのお姉ちゃんはキレイだった(この意見には全員賛成)」(この人はわかりやすいアクション好き)
母「うん、面白かったね〜」(このおばはんは、感動巨編でワタクシが涙を流すのを笑ってみている、非常にシニカルな女。しかしライトなコメディ好き)
ワタクシ「面白かったけど、みんながみんな善人過ぎて、ちょっちひく」(感動巨編やミニシアター系大好き。必ず泣く。ワタクシの涙腺はかなり安い(笑)。ある人の言うには、“君は痛い映画が好きなんだね”だって)

おおむね、我々親子としては楽しませていただきました。

しかし、スピルバーグという人は、確信犯なのか、天然なのかよくわからないんだけど、彼の映画は必ず“わかりあえる”というテーマが流れていると思う。
そのわかりあえるというのは、たとえば取り返しのつかなくなった後だったりもするけど、彼の映画には一環として、たとえ時がかかったとしても“わかりあえる”という非常にポジティブなテーマがあると思う。

これって彼がマジに思っていることなのか、それとも確信犯なのか、わからないんだけど、いずれにせよ、非常にポジティブだよね。

ワタクシなんぞは、人間というのは決してわかりあえない部分というのがあると思っている人(悲しいことだけど)。そんな考えを持っているものとしては、彼のそのポジティブさには非常に救われる部分もあるし、そんなわきゃないだろ、と思う部分もあり。

ただ、映画というのが、現実をひとときでも忘れさせてくれるという娯楽ならば、今回の「ターミナル」は成功だったと思う。

ひねくれたワタクシなんぞには、ちょっちまぶしかったけど。

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