原点回帰

2005年2月23日 音楽
U2 CD ユニバーサルミュージック 2004/11/17 ¥3,500

遅ればせながらU2の「How to Dismantle an Atomic Bomb」を聴く。
前作の「All that you can’t leave behind」からの原点回帰路線。

だっさ、だっさのカッコで純粋な気持ちを爆発させていたかのような80年代前半(彼らも若かったしね)、そしてテーマのスケールがでかくなり、非常に内省的でもあり、攻撃的でもあった80年代後半、そして、ボノ、気でも狂ったの?と半分マジで思ったサイバーU2の90年代(曲自体は好きでしたが、ボノのあの格好だけは……)、そして原点に回帰し、等身大の己を再び表現した2000年代。

25年間の活動の中では、さまざまな音楽性の変化や挑戦をし続けたバンドだと思う。でも、根底に流れるものは、ずっと共通していたとも思う(そこがすごいところなんだけど)。

今回のアルバムは、時に荒々しく、時に繊細。成熟した大人のロックという感じです。
これは歳を積み重ねたものでないと出せない音って感じ。

iPodのCMでおなじみの“Vertigo”をはじめ、捨て曲なし。
前作では、この曲いいなーというのと何気に聞き流してしまう曲もあったりとしたんですが、今作はホント全部トータルでよかとです。

楽曲とは関係ありませんが、ワタクシ、ボノさんのあの慈善活動っぷりには、微妙な気分を抱いています。慈善活動はやらないより、やったほうがよいということはもちろん思っていますが…。なんて言ったらいいんだろうな〜、うむむ、このなんともいえない違和感って言葉にできないんです〜。

あっでも、今回のアルバムはホントによかったので、まだ未聴の方はぜひ。
なんともいえない、気高く、ポジティブなU2ならではの歌を堪能できます。

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