えーっと、いつも嫌な気分にさせられるCCCD。
最近の流れでは、エイベックスなどが撤退の方向になっていて、ああー喜ばしいことだと思っていた中で、実は密かにテストが行われているよう・・・。

コピー防止の新技術としてFirst 4 Internet社(http://www.first4internet.co.uk/)の「XCP(Extended Copy Protection)」という技術があるのだが、なんとこの技術「レッドブック準拠」のため、通常のCDプレイヤーでの再生には支障がないはずとされている。

今までのCCCD技術として日本各社が採用していたCDSとはこの点が大きく異なるわけで。

じゃ、プレイヤーが壊れない、どのプレイヤーでも聴ける、わーい、わーいで済むのかというとそうじゃないだろう、と。

ワタクシが何故CCCDに嫌な気分にさせられるかというと、買っているのに泥棒をしようかと思われているということ。
だって、コピー防止って、
「お前、mp3にしてばらまくつもりだろう。商売あがったりになっちゃうんだよね!だからコピープロテクト最初からしておくから(ふん)」
というようなことをレコード会社が思っていて、はなっから正規で買っているリスナーを泥棒予備軍とみなしているってことじゃないすか(極端かもしれないけど)。
だから嫌な気分になるわけで。

音楽の出会いって、友達からもらったオリジナル編集テープ(古いなワシ)やMD、今だったらCDだったりすることが多いのに、それもできないってことで。

CDが売れないのを違法コピーのせいにしてはいけないと思う。
友人などのコミュニティから、音楽ライフが広がっていくほうが多いわけで。
そうしたコミュニティって、「俺の選曲を聴け!」「この曲いいよ」ってもらった曲を聴いて、アーティストを好きになって、そのアーティストの新譜や旧譜を買っていく・・・ということだと思うのに。

はあ〜・・・。

で、「XCP」がどのようなコピープロテクトをしているかというと、リッピングしてコピー可能なCDの枚数をコントロールすると同時に、孫コピーを完全に防止できるということ。
孫コピー防止ってどうやるのかな〜と調べてみたら、CDRへ焼く音楽データをWMA形式に制限することで実現しているらしい。
ということは、iPodへの転送は不可能。これに対する言い訳は、Appleが独自DRM「FairPlay」のライセンスを行っていないから対応できないとうことらしい・・・。

ふーん、いいんかそれで!!

で、しかもさらに調べていったところ、ロイターに記事発見!
http://www.reuters.com/newsArticle.jhtml?storyID=8643712
Sony BMGがすでに今年の3月から「XCP」を市販CDのいくつかに採用して販売しているということ。
しかもXCPを採用した製品名を今のところ公開していない(なんでや!怒)。
少なくとも10タイトル、合計で100万枚以上というから、日本へ輸入されている可能性も高いでしょう。

Sony BMGは、本格的にSunnComm Technologies社のMediaMax(こいつはCDS同様にすべてのプレイヤーでの保証はしていない)かXCPのいずれかを採用していく方針とのこと。

最後の牙城であったUS盤もやばいっす。
なんだか、世知辛い世の中だよな・・・。

追記:
ロイターの記事を翻訳したものがITmediaにアップされていたので、興味のある方はこちらへ。
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0506/17/news015.html

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