ジュニア・シニア CD エイベックス・ディストリビューション 2003/12/03 ¥2,100

今更ながら昨年ヒットしたJUNIOR SENIORの「D-D-DON’T STOP THE BEAT」を購入。
昨年に行われていたプロモーションは、ワタクシの琴線に触れるパーソナリティ爆発だったので、どうしようかと迷っていたのだが、結局そのときは購入しなかった。

しかし、デンマーク出身のジュニア=小柄(といってもシニアと比べたらなんだけど)の美少年、シニア=巨体のちょびひげデブ(しかもゲイ)ときたら、あーた、ワタクシの琴線に触れまくりよ。
ということで、ずっと気になっていたのだ。
CD大量買いをするのを機会に、「D-D-DON’T STOP THE BEAT」も購入とあいなったのだ。

さてこの「D-D-DON’T STOP THE BEAT」ですが、かなり良かった!
ロックとダンスミュージックの融合という評判だったので、音をまったく聴いてない状況ではブレイク・ビーツ系なのかな〜と思っていたのだが、いい意味で裏切られました。

これ、大きな意味でロックだよ!
ガレージ系の音、80年代ディスコ・サウンド、モータウン・サウンド、ポップス、さまざまなジャンルの音が聴こえてきたのだ。それも違和感なく。
しかも、全部が踊りたくなる曲となっているのだ。
彼らの曲には、楽しくなる、踊りたくなる、という要素をギュッと詰めこんだものばかりだ。
きっと、彼ら自身音楽が大好きでジャンルに関係なく、良いものは良いというように聴いていたんだろうな〜と思う。

とにかくハッピーになれるし、踊れる曲ばかりなのだ!
Sparks CD Repertoire 2002/11/20 ¥1,575Angst in My Pants

オモシロ邦題何かないかな〜と考えていたところ、こんな物凄い人たちを忘れていました。
ロスが生んだ変態兄弟ユニット、「Sparks」がいました!
この兄弟、邦題も面白いんだけど、実は彼ら自身の本来のセンスであるジャケがやばすぎ。
チープかつ変態度マックスのジャケが揃っています。

一応真面目にSparksを解説してみよっと。
ロス出身のロンとラッセルの兄弟ユニット。
ニューウェイブのさきがけとなったカルト・ユニットといってもいいかも。
なんと、トッド・ラングレンに発掘され、当初「ハーフネルソン」という名前でデビュー(アルバム2枚発表)。後、スパークスと改名します。
一躍名前が売れたのが「キモノ・マイ・ハウス」(74年)で、このジャケもかなり気色悪い仕上がりです(笑)。
79年の「No.1 In Heaven」からエレクトロニック・ダンス色を強化し、ロックファンだけではなく、テクノファンにも隠れファン多し。
ラッセルの甲高いカウンター・テナー唱法はフレディ・マーキュリーが、チープな変態臭漂うヴィジュアル・イメージはDEVOが、というようにさまざまなアーティストに影響を与えたらしい(ホントか?)。

01年1月、活動30年目で遂に初来日を果たし、平均年齢40歳(前後)のスパークスマニア達を狂喜乱舞させました。
さらに、ピチカート・ファイヴのベスト・アルバム「Pizzicato Five R.I.P.」には、「キモノ」でゲスト参加。さりげなく存在を主張しております。

そんなスパークスで今回紹介する、オモシロ邦題はこちら。
原タイトル→邦題

アルバム
Angst in My Pants → ゾウさんの悩み
トラック
01 Angst in My Pants → ゾウさんの悩み
02 I Predict → スパークスの大予言
03 Sextown U.S.A. → セックスタウンU.S.A.
04 Sherlock Holmes → シャーロック・ホームズ
05 Nicotina → 愛しのニコチナ
06 Mickey Mouse → ミッキー・マウス
07 Moustache → 口ヒゲ
08 Instant Weight Loss → インスタント・ダイエット
09 Tarzan and Jane → ターザンとジェーン
10 Decline and Fall of Me → ドツボにはまって
11 Eaten By the Monster of Love → 愛に襲われ、大ピンチ

オモシロ邦題というよりも、すでに原タイトルが馬鹿すぎ!
あ〜ホントに変態だな〜、この兄弟。
でも、この変態臭がはまるんですよ、奥さん!(笑)
ROUGH TRADE SHOP: POST PUNK / VARIOUS CD Mute 2003/07/07 ¥2,624

創立25周年を期に、すさまじい勢いでコンピ盤を出しまくっているRough Trade。
レアな音源がひょっこり入っていて、侮れません。
テーマカラーをきっちり決めて作っているところが、好感を持てるし、それに所属(している/していた)アーティストもなかなかの実力派・個性派が多いため注目のコンピです。

そうしたコンピ第8弾(8/23UK発売)のテーマが、ワタクシのツボを直撃する「インディポップ」。
いやーこれ凄いっすよ。収録曲も凄ければ面子もなかなか。

以下がアーティストと収録曲。
マイブラの“Paint A Rainbow”ってもしかしてCD化になるのって初じゃないかしら?
お好きな方(ワタクシ)にはたまらん内容ですぜ。

画像はコンピシリーズの「ポストパンク」盤だす。

●CD-1
01 Primal Scream / All Fall Down
02 Modesty Blaise / Carol Mountain
03 Popguns / Waiting For The Winter
04 The Clouds / Get Out Of My Dream
05 Sea Urchins / Pristine Christine
06 Jesus And Mary Chain / You Trip Me Up
07 Mary Lou Lord / Some Jingle Jangle Morning (When I’m Straight)
08 The Monochrome Set / The Monochrome Set
09 Felt / Penelope Tree
10 Juniper Moon / El Resto De Mi Vida
11 Shop Assistants / Safety Net
12 V Twin / Gifted
13 Jesse Garon & The Desperadoes / Splashing Along
14 Television Personalities / Look Back In Anger
15 Dressy Bessy / You Stand Here
16 The Wedding Present / Once More
17 Helen Love / Beat Him Up
18 Pop Will Eat Itself / Black Country Chainstore Massacreee
19 I, Ludicrous / Preposterous Tales
20 Heavenly / Sort Of Mine
21 Beat Happening / Indian Summer
22 The Groove Farm / The Best Part Of Being With You
23 Field Mice / Landmark

●CD-2
01 My Bloody Valentine / Paint A Rainbow
02 Love Is All / Spinning and Scratching
03 Josef K / Sorry For Laughing
04 Talulah Gosh / Talulah Gosh
05 Aberfeldy / Vegetarian Restaurant
06 The Pooh Sticks / I Know Someone Who Knows Someone Who Knows Alan McGee Quite Well
07 This Poison! / Poised Over The Pause Button
08 The Magnetic Fields / 100,000 Fireflies
09 The Vaselines / Molly’s Lips
10 AR Kane / When You’re Sad
11 Darling Buds / Uptight
12 The Pastels / Truck Train Tractor
13 Camera Obscura / Eighties Fan
14 McCarthy / Should The Bible Be Banned
15 Lush / Hypocrite
16 June Brides / Every Conversation
17 The Velvet Crush / Walking Out On Love
18 The Flatmates / I Could Be In Heaven
19 Marine Girls / Honey
20 bis / Icky Pooh Air Raid
21 Razorcuts / Sorry To Embarrass You
22 Eggs / Government Administrator
23 Spearmint / Sweeping The Nation
マッドチェスター全盛期を彩ったバンドの中でワタクシが一番好きなのが「Happy Mondays」。
ライダー兄弟、ベズの強烈な個性と、ヘロヘロしていながらも、
天性としかいいようのない、リズム感がワタクシの琴線にマッチしたのである。

また、ショーン・ライダー氏の歌詞にもやられた。
基本的にはゴロツキ度がごっつい高い詩なのだが、
もう、本当にこのおっさんは天才なのではないか?!
というほどの歌詞やフレーズが出てくるのである。

そんなショーン・ライダー氏が5年の沈黙を破ってついに復活したのが、本作「Amateur Night In The Big Top」である。

今回は従兄弟であるピート・キャロルとのプロジェクト。
曲作りはどうも先行してピートが行っていたらしく、
その曲にショーンが詩を付けたっぽい。

問答無用のトリップ感あふれるブレイビーツとファンキーなベース・ラインがうねり、うひょひょひょひょって感じ(笑)。

そのトラックの上に、つぶやき、時に叫び声にも近いショーンの声がかぶさる。

作りこんだ、という感じはしないが、ラフな躍動感とゴロツキ魂は健在なのだ。
ホントにこのおっさんは、いくつになっても、いい意味でゴロツキなのだ。

おもしろ邦題

2004年6月12日 音楽
レターズ・トゥ・クレオのおもしろ(というかなえなえ)邦題を思い出していたら、大変楽しくなってしまい、ちと調べてみました(笑)。
邦題ってやっぱり日本盤のプロデューサーが決めるもんなんだろうか?
センスが必要っすよね、やっぱ。

原題(アーティスト名)→日本語タイトル
●This Boy(ビートルズ) → こいつ
 こいつって!

●The Rise And Fall Of Ziggy Stardust & The Spiders From Mars(デビッド・ボウイ) → 屈折する星くずの上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群(一番最初にリリースされたときの邦題)
 まずジギー・スターダストという架空の人物名を無理やり訳してしまったところから崩壊したのだろう・・・

●The Man From Utopia(フランク・ザッパ) → ハエ・ハエ・カ・カ・カ・ザッパ・パ
 こいつはザッパがハエ叩きを持って虫を追い払っているジャケだったため、キンチョーの当時の有名なCMコピー「ハエ・ハエ・カ・カ・カ・キンチョール」をぱくったと思われる。
 ザッパさんはとっても日本盤のプロデューサーが、おちゃめさんだったらしく、物凄い邦題が山のようにある。
 以下その恐ろしき作品集。いっちゃんすごいのは82年のアルバム「Ships Arriving Too Late To Save A Drowning Witch」だ。
●Ships Arriving Too Late To Save A Drowning Witch → フランク・ザッパの○△□(まるさんかくしかく)
●No Not Now → いまは納豆はいらない
●I Come From Nowhere → ア、いかん、風呂むせて脳わやや
●Teen-Age Prostitute → 娘17売春盛り
 すっげーーーーー。というかザッパさん、このほかにも多数のトンデモ邦題ありすぎ。かっちょいいぞ、担当プロデューサー!

やばい、とっても楽しい。
今後もポツポツとこのネタは追っかけていこうかと思う。
ラブレス CD キングレコード 2004/05/08 ¥2,500

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの名作「loveless」からとったバンド名なのかは、ちと不明だが、loveless「ギフト・トゥ・ザ・ワールド」を購入。

ボストン出身のバンドで、日本でも一部で人気の高かった(ワタクシのこと?)パワー・ポップバンド“レターズ・トゥ・クレオ”や“Expanding Man”のメンバーが中心になって結成したバンドだった。

音的には、哀愁メロのロックでした。
結構好きかも。
ボーカルの声も渋みがあってよかった。
やはり以前メジャーデビューをしていたメンバーがいるだけあって、そつのない作り。
でも、それが欠点でもあるのよね〜。
良なんだけど、優をあげられないって感じ、か。
きれいにまとまりすぎた感もある。
でも、雨にけぶる中、ドライブしながら聴くにはムードがあってよいかもしれぬ。

話変わって、“レターズ・トゥ・クレオ”には、現AMERICAN HI-FIのステイシー・ジョーンズがドラムを叩いてました(解散前に脱退)。
インディーでリリースしたファースト・アルバムが、あっという間に注目を博し一気にメジャーデビュー。
1995年に「Wholesale Meats And Fish」を、97年に「GO!」を発表します。
で、ちょっと注目していただきたいのは、「GO!」なんです。

どうして日本で売り出そうとする時って、あほくさいキャッチをつけるのだろうという見本のような「ボストンのジュディマリ」というキャッチフレーズがついた(ケイという女性VOなのよ)。
まあ、これくらいなら許そう・・・と苦々しく思っていたが、やってくれました。
以下、その凄いもの数々。

●原題→日
アルバムタイトル:GO! → はなまるでGO!
収録曲
01 Got Time → ピチピチ熱愛時代
02 Because Of You → 恋はヘトヘト
03 Anchor → まかせてアワ・ラヴ
04 Find You Dead → ふりむいてよ
05 Veda Very Shining → なぞなぞ君
06 Co-Pilot → ラヴ・パイロット
07 Go! → はなまるでGO!
08 Sparklegirl → 私はスパークルガール
09 Alouette & Me → おわちゃったふたり
10 I’m A Fool → Getしちゃうの巻
11 Disappear → 消えちゃって、消えないで

なんじゃ!こりゃ。へなへな〜(苦笑)。

いや〜、それにしても恐ろしいセンスの数々。
恋はヘトヘトって!
なぞなぞ君って!
号泣。

なんともいえないアシスト??アシストなのか〜!という日本盤の凄まじさとは裏腹に、爆発ヒットもなく、地道に活動を続けていたのですが、2000年に解散。
ううう、結構良かったのに〜というバンドだったのだ。

とlovelessとはあまり関係のない話をするワタクシでした。
VELVET TEEN CD インディペンデントレーベル 2004/05/22 ¥1,764

当初は、Mewのライブに行ったら前座で出ていたバンドというだけの認識だったThe Velvet Teen。その日の彼らの演奏は、荒削りなもので「ふーん」というものだったが、微妙に心魅かれるものがあり、アルバムを購入。
良くも悪くも、いわゆるUSインディ臭さ(青臭さ)があり、それはそれで好感を持った。

そして、本作「Elysium」。
当初はピアノによる楽曲を中心とした小品集的なミニ・アルバムを予定していたそうだが、ストリングを導入するなど制作過程の中でどんどん膨らんでいって、結局はフル・アルバムとして発表されることになったという。
しかも初めての完全セルフ・プロデュース作品。

感想。

すっげー、びっくりした。
大化けしてました。
インディ臭さはまったくなくなり、堂々とした演奏っぷり。
静謐で厳粛な音の中に混じる、不協和音。ノイズ。
静かさの中に漂う狂気。

もう、なんだかごめんなさーい、とあやまりたくなるような気分になる(笑)。
一足飛びに別次元へ飛び立っていってしまったのね〜。

結論。
なんだか凄い音を出しているんだけど、ワタクシ的には凄すぎた。
ごめんなちゃーい、と逃げ出したくなるような音なのだ。
あまりに真摯な音なので。
自分への戒めとしてたまに聴くには、最適かも(苦笑)。
モリッシー CD BMGファンハウス 2004/06/09 ¥3,360

モリッシーさん(45)、7年ぶりの新作「You Are The Quarry」DVD付きを購入(ってなんでワタクシ、モリッシーさんのプロモが見たいんだろう??)。

今回、プロデュースがグリーン・デイなどを手がけるポップ・パンクの仕掛け人
Jerry Finn(かなり意外な人選)ということで、どんな音になったのだろうか興味津々だったのだ。

UKやUSのチャートを賑やかしているという情報も入ってきていることだし、久々の会心作か?

ワクワク、ドキドキしながらポータブルCDプレーヤーにセット!

約60分後・・・・・・。

ぶはははは〜。モリッシーさん、最高!
Jerry Finnの起用は結構当たりだったんじゃないでしょか。
音は、ここんとこないくらいにクリアでラウドで迫力あり。
そうした音をバックに、モリッシーさんの伸びやかな、そしてクセのある声がのる。
いい感じ〜。

しかし、ファンの方にはすいませんが、曲によっては、

“ラウンジバーのような場所でモリッシーさん(45)がびしっとスーツ(でもインナーはフリフリフリルシャツ)を着て、マイクコードをぶるんぶるん振り回しながら、スタンダードナンバーを歌っている?!”

ようにしか聞こえない曲もありました(笑)。

紳士淑女がグラスをかたむけながら、いい感じの雰囲気のなかで、浪々と歌い上げるモリッシーさん、という図が脳内を巡り、笑いをこらえるのに苦労しました。

でも、良かったのよ〜。
ここ何年かのモリッシーさんのどのアルバムにも増して、生き生きしていたのよ〜。

ということで、これから歌詞を見ながら、またぐふぐふ笑わせていただきやす。

モリッシーさん、やっぱりあなたは、さいこーっす。
フランツ・フェルディナンド CD ソニーミュージックエンタテインメント 2004/06/02 ¥2,100

Franz Ferdinandの「Franz Ferdinand」を聴く。
UKメディアで騒がれ、日本でもぼちぼちそのニュースが報じられていたところの日本盤リリース。
UKメディアっつーのは、騒ぐだけ騒いで、落とすときはボロカスに落とす、あまり信じられないメディア。

そんなUKメディア、大絶賛!となると、ちと疑ってみたくなるのが天邪鬼なワタクシ。
輸入盤ですでに発売されていたのは知っていたけど、ずっと我慢していた。
そして、試聴も何もせずに“さら”な気持ちで聴いてみました。

あら、嫌だ、結構好き系じゃない。
というのが第一印象。

ファンクっぽい曲あり、メロディアスな曲なり、ドラマティックな曲あり、ガレージっぽい曲もありとなかなかの品揃え。

特にファンクっぽい曲は、ワタクシが愛してやまない日本のバンド「JAGATARA」にちょっと通じるものがあった(これはあくまでのワタクシの個人的意見)。

ということは、逆に新しいというよりも、むしろ80年代ニューウェーブの匂いが彼らには感じられたのだ。
もちろん、真似というわけではなく、そこにはオリジナリティも感じられるのだ。

アートワークや本人さんたちの衣装へのこだわりなど、ちょっと面白そうなのだ。

気の早い話だけど、次作が見もの。
どうなるか?で彼らの真価が問われるような気がする。

ワタクシ的には、「好きだわー」と言えるアルバムでした。
ザ・コーリング CD BMGファンハウス 2004/05/26 ¥2,200

恐るべし22歳コンビ。
ザ・コーリングの「ザ・コーリング2」を聴きました。
うーむ。
伸びやかな声は、適度に渋みと色気があり、ワタクシの好きな声。
楽曲はとってもクオリティが高く、全曲シングルカットできてしまうのではないか!とびっくりするくらい。
まだ、歌詞カードを見ていないので、どんな内容の言葉が歌われているのか、定かではないが、とても厳粛な気持ち(大げさだけど)になった。

ボーカルのアレックス君の声は、苦悩や喜び、そして慈悲深さを感じさせ、なにやら厳粛な気持ちにさせられる。
22歳の若造(笑)にこんな気持ちにさせられるなんて!

しかし、惜しいのは、楽曲のクオリティは高いのだけど、なにやら程よくまとまっている感もあり、もちっとはじけてほしいところ。
久々にお買い物熱が刺激されるアーティストの新譜が発売されて嬉しい限り。
買い逃さないように覚書。
思い出し順(なので、順不同)。

・THE CALLINEG 「THE CALLINEG 2」発売中
・MORRISSEY 「You Are The Quarry」(DVD付)6/9
・DEVO 「ビデオ・コレクション+ライヴ1996」(DVD)6/23
・Tim Booth 「Bone」(UK盤)6/14(日本盤出るようならそっち)
・The Cure 「The Cure」(UK盤)6/25(日本盤出るようならそっち)
・SHAUN RYDER 「Amateur Night in the Big Top」発売中
・Franz Ferdinand 「Franz Ferdinand」6/2
・22-20s 「05/03」発売中
・KEANE 「Hopes and Fears」6/23

てなところか。
KEANEかなりツボな感じなので、早く聴きたいな〜。
課外活動もいいけど、早くニューアルバムを出してくれと心の底から言いたいNew Orderのブイブイ、ニューウェーブ親父ことフッキーのサイド・プロジェクト「Freebass」の動きが見えはじめました。

このFreebass、フッキーのほかに、Mani (Primal Scream and ex Stone Roses) とAndy Rourke (ex The Smiths)という、UKの誇るバンドのベーシスト3人組み。
いったい、ベーシスト3人揃って、どんな音を作るんじゃーと勘ぐっておりましたが、このほどヴォーカリスト決定。

ロンドン在住の25歳、Matt Clayson (aka ’Fella’)くんとのこと。

し、知らねー・・・・・・。

2月にオーディションをやっていたらしい・・・・・・。
一応、バンドのリードシンガーとしても活動していたとのこと。
Goodman Ray(GMR)というバンドで“Legacy for a Revolution”というEPを出したこともあるって。
ギターも弾けるってよ。

ふっ、ふーん・・・。

さてさて、どんな音になるか、期待と不安でいっぱい(笑)。

で、New Orderの新譜ですが、John LeckieとSteven Streetの2人がプロデューサーとして決定。
またGet ReadyのプロデュースをしたSteve Osbourneも何曲か一緒にやったみたいでございます。
一時期、Brian Enoの名前もあがっていましたが、頼んだけど忙しかったらしく断られたらしいです。

発売時期はまったくアナウンスされておりやせん。しくしく。
ただし、デモ・トラックはあるらしく、ショーン・らりらり・ライダー氏、ベズ、マニ、そしてぶいぶい親父フッキーが集まった「Get Loaded」というイベントでのDJのプレイ中に、流したそうです。

心の底から「聞きてー」。

Freebassのデモも流したそうな。

親父、頼む、早く本業のNew Orderの新譜をとっとと出しておくんなまし〜!!(心の叫び)
ティム・ブース アンジェロ・バダラメンティ CD ユニバーサルインターナショナル 1996/07/05 ¥2,548

あのJamesのボーカリストTim Boothが脱退から3年、やっとソロ・アルバムの発売が決定しました!

ただ残念なのはメジャーではなく、インディーのSanctuaryからの発売となります。
ただし、Sanctuaryはインディーとはいいつつも、かなりクセのある面子が揃っているレーベルでございます。今や憑き物が落ちたかのようにご活躍中のMORRISSEYさんやBLONDIEなども所属するレーベルです。

そんでもって、気になるタイトルは「Bone」で6/14UK発売の予定。
先行シングルは、「Down To The Sea」で6/7発売とのこと。

声も曲も大好きだったのでTim Booth(ワタクシ的愛称:ハゲ)がシーンに戻ってきてくれたのは、もう大喜びものでございます。
で、ハゲ脱退により解散したかと思い込んでいたJamesですが、実はまだ解散していないようです。ただし、やはりハゲ脱退から沈黙を守っているので、このままなし崩し的にフェード・アウトしてしまいそうな予感。

96年に発表したアンジェロ・バダラメンティと組んだ「ブース&バッド・エンジェル」も、幻想的な曲にハゲのヴォーカルが絶妙で、不思議な世界観を醸し出した秀作だった。
※ちなみにアンジェロ・バダラメンティはデヴィッド・リンチ作品の音楽やジュリー・クルーズのプロデュースで知られる人です。

ソロ作、かなり期待大!
エレクトロニック CD 東芝EMI 1999/04/16 ¥2,548

ユニット自体がまだ活動しているの?とすっかり忘れさられた頃にセカンドを出したエレクトロニックさん。
さて次はあるのか?と思っていたのも忘れかけていたとき、またまた3年後に新作「TWISTED TENDERNESS」を発表。

これの情報は前々から仕入れていたので、発売日にCDショップへ。
エレクトロニック〜、エレクトロニック〜、とルンルンしながらCDを探していたワタクシの目に飛び込んできたのは、おっさんが手を上げている謎のジャケットだった・・・(当時、かなり引いたのを思い出す)。

まあ、でもでもバーニーの声を聴くのは久しぶりだし〜(そんなんばっか)、どうせ脳内麻薬でまくりだし〜、気にしない〜、出来にも気にしない〜、とバーニー馬鹿全開で視聴もせずにとっとと購入。

で、さっそく聴く。

ちょ、ちょっと、かなりいいんですけど〜(号泣)。
ジョニーのギターがウィンウィンしてるんですけどー(号泣)。
バーニーの声がもうそりゃー色っぺーんですけどー(号泣)。
楽曲もかなりいいんですけどー(号泣)。

のオンパレードだった。

ワタクシの好きな曲は、3曲目のvivid、6曲目のWhen she’s gone。
どちらもバーニーの声が色っぽいのだ。
声が濡れているっつー感じっすか(笑)。

そして現在に至り、それぞれNew Orderにヒーラーズという基幹バンドが軌道にのり、このユニットの名前を聴くことはなくなってしまった。

でも、忘れた頃のエレクトロニックだから、もしかしたら、もしかするかもね。

ワタクシ的エレクトロニックアルバムの好き度。
サード>ファースト>セカンド
なのだ。

いいですぜー、エレクトロニック。
エレクトロニック CD ワーナーミュージック・ジャパン 1996/07/25 ¥2,447

5月7日の通勤ソングで紹介した、マンチェが生んだやる気のなさではピカ一のユニット「Electronic」。ファーストが1991年に発表されてから5年後。
ぶらぶらとHMVを流していたワタクシの目に飛び込んできたのは、緑と青色が印象に残るジャケットのCDだった。
ジャケ買いしようかな〜と思って手にとってアーティストの名前を確認したところ、Electronicの文字を見つけ、しばし呆然。

そのときのワタクシの頭の中は、

えー、エレクトロニックってあのエレクトロニックなのかよーーーー。
いや、もしかしたら違うかも。
喜びいさんで買って、いざ聞いてみたらがびーんになるかもしれんし。
しかもあのユニットまだやってるんだろうか・・・。

という疑心暗鬼(笑)。
一応、置いといて視聴機のほうでもいってみっぺという感じで移動したところ、視聴機にそのCDが入っていた。そして、店員さんの手書きポップ。
New OrderとThe SMITHの文字。
いやーん、ほんまもんにあのエレクトロニックだったのね〜。
もちろん視聴するまでもなくレジへレッツゴー。

みんなが忘れた頃の2作目。おっさん達はどんな音を届けてくれたのか、わくわくしながらCDをセット。バーニーのというかNew Orderの新譜に飢えていたワタクシなので、もうバーニーの声さえ聴ければどんな駄作でも脳内麻薬が出まくりになるのは目に見えていたのだが(ホントに馬鹿)。過剰な期待と心の奥底にある不安に胸をドキドキ(笑)させながらPLAYボタンをプッシュ。

あははははは〜。
いやだわ、このおっさん達。
時代性まったく無視。超・超エレポップ。
サイコー!

まあ、自分でもわかりきった反応だったわけだが(苦笑)。

当時はあまりに新譜に飢えていたしな〜。
で、この「RAISE THE PRESSURE」ですが、なんと元クラフトワークのカール・バルトス氏がアルバムの半分をバーニーとジョニーと一緒に共作しています。
しかし、クレジット見るとむむむむ、よりエレクトロニクスな曲にはバルトスが入っていなくて、ポップな生音ちっくな楽曲に彼のクレジットが入っているという面白さだったんですね〜。
キーボードとしてもバルトス氏は参加しているため、バルトス風のテケテケ電子音はいい感じにそれぞれの楽曲にアクセントを加えております。

ああー、ホントにバーニーが好きなんだな→ワタクシ・・・。
エレクトロニック CD ワーナーミュージック・ジャパン 1991/06/25 ¥2,447

イギリスで“THE BIG ISSUE”(雑誌)というホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業があるのは知っていた。
イギリスのアーティストなどもよく協力していて、独占インタビューとか掲載されているのも知っていた。

そんな“THE BIG ISSUE”の日本版がはじまっている。
すでに第8号まで発行されている。
大阪から始まり、東京方面でも始まった。

この“THE BIG ISSUE”のシステムは、
最初に販売者(ホームレス)は雑誌10冊を無料で受け取り、
その売上2000円(1冊200円)を元手に、以後は90円で仕入れし、200円で販売し、
110円を彼らの収入とするもの。

計画としては、販売者一人あたり月500冊(利益5万5千円)を売り、
一泊千円のドヤ(簡易宿泊所)に泊まって、とりあえず路上生活から脱して頂くという目標だそうだ。
はじまって、半年でこれは達成できたといえるそうだ(大阪の場合。東京、京都はいま一歩)。
9月から月2回の発刊を目指し、販売者が自力でアパートを借りれる(住所を持つ)という新たな目標があるそうだ。

今日の食事の心配というのは切実なものだから、炊き出しなどのボランティアは非常にいいことだと思う。
しかし、それだけでは彼らの今の生活はなんら変化することはない。
こうした彼ら自身で働いて収入を得る場を設けるという試みは素晴らしいものだと思う。
地道に長〜くこうした試みは続けていって欲しいものだ。

銀座で販売者の方を見かけたので購入した際に思ったこと。

蛇足:
記事の内容も、硬軟とりまぜた読み応えのある内容です。アーティスト関連はまだまだイギリス版の翻訳記事が多いのだけど、ぜひ、日本の作家・アーティストなど協力して欲しいものだ。

ご興味のある方はこちらを参照してみてください。
http://www.bigissuejapan.com/

今日の通勤ソング:
Electronic「Electronic」
バーナード・サムナー、ジョニー・マーの二人に、ペット・ショップ・ボーイズ(本作だけ)が参加したElectronicのファースト。当時どんな音が生まれるのだろうと話題になった。だって、スミスとニューオーダーとPSBが集まっちゃったんだから。
出てきた音は、とってもクールないわゆる踊れない(笑)ダンスミュージック。ユーロビート満載の当時に冷や水をぶっかけるかのように、とてもポップなダンスミュージックを作ったこのユニット。
ワタクシ的にはもう最高!あんたら最高!と大笑いしてしまった。
音楽的にもバーニーとニールのデュエットなんか、もうーたまらん(大笑)。
その後、このバーニーとジョニーのやる気あるんだかないんだかユニット“Electronic”は2枚のアルバムを発表しています。この2枚もまた、たまらん。いずれ書きます!
New Order「PFD(Pumped Full of Drugs)Livein Tokyo 1985」は、85年5月1、2日、東京厚生年金会館で行われたライブ映像だ。記念すべき初来日のライブ。

当時、でかい箱でライブをする場合は、スタンディングが禁止されていたとのことで、わりとお行儀よく見ている観客が印象に残る。
さらに、バブル真っ盛りで女性の服装など肩パットが強調されている服や原色系の色を使った洋服と当時の世相を見るかのようで興味深いのだ。

この日ではないと記憶しているが、アンコールはやらないよーんと言ったがために観客が暴れたとのエピソードもある、初来日公演。
見られた方はうらやましいよーん。

確かFMのどっかの主催だったので、ラジオでライブが放送された記憶がございます〜。

メンバーで印象に残っているのは、フッキーのスエット姿(笑)。おっさん、そのカッコでステージにでるのかい!と見ていたら、ホントにスエットで舞台に登場していた。さすがだ。

演奏は、基本的にはリズム隊の二人(フッキーとスティーヴン)の演奏は安定しているのだが、バーニーの歌や演奏は、ちと爆笑もの。いやーこれがいいんだけど(笑)。ジリアンがあまり映っていないのには、やや不満。あの妖艶なころのジリアンなのに〜、なぜ映さん!って感じです。

ただし、おまけもなくややこのほかの2作に比べるとお得感はないかも〜。
ジョニー・マー+ザ・ヒーラーズ CD 東芝EMI 2003/01/22 ¥2,548

本日は、Johnny Marr+the HEALERS「BOOMSLANG」を聴いていた。
ジョニーといえば、元スミスで、寡黙で、今までのギタリストの概念から外れたギタリスト(いわゆるギターソロをとらない)という印象だった。
ギターソロはとらないが、彼の表現力にあふれたギターワークは稀有なものだと思う。

そんなジョニーと、自身の演奏力は申し分ないのに必ずリンゴ・スターの息子という形容詞がついてしますザック・スターキー、元クーラ・シェイカーのアロンザ・ビーヴァンが組んだのがJohnny Marr+the HEALERS。

スミス脱退後、まるで漂流者のごとくさまざまなユニットに入っては抜けを繰り返したジョニーだが、このバンドは彼の落ち着き先になるのか?と思って聴いたわけだが、残念ながらバンドとしてのケミストリーはあまり感じられなかったのが正直なところ。

もちろん、ロックナンバーから牧歌的な曲までバラエティに富んだ構成、安定した演奏力と、普通に聴く分には申し分ない。
曲の感じもうねりの効いたサイケ感のある、ワタクシ的には好き系なものなのだ。

でも、この3人でやっているという意味は感じられないんだよー(泣)。
1枚目だからかな〜、次に期待したいです。
DVD ワーナーミュージック・ジャパン 2001/05/23 ¥4,935

本日は家でまったりと過ごす。
New Orderの「316」を見る。
1981年、ニューヨークのウクラニアン・ナショナル・ホームでのライヴと、1998年のレディングの時の映像が収録されたDVDだ。
この98年のレディング出演はいろいろあって、98年のグラストンベリーのトリを勤めるはずが、チケットの売上が不調だったために中止。しかし、当時の彼らは活動休止中のうえに、フロントマンである、バーニーがライブ嫌い(現在の状況を見ると、なんともうそ臭いが。笑)であり、貴重な出演機会であり、エゲレスでもやっぱりNew Orderはライブに出ても良いというときに出さねば!ということになったようで(笑)、急遽レディングに出演決定となったのだ(トリじゃなかったけど)。

そんなすったもんだした出演の経緯だったわけだが、おっさん達は生き生きと楽しく、演奏されております。
ワタクシこの映像、もう、何べんみたかわからないほどだ(真っ赤)。
野外で日もとっぷりくれたころの出演らしく、ライティングがときに荘厳な雰囲気さえかもし出す。とくにAtmosphereの演奏の時は、すまぬ、ワシ涙出ました。
ライティングの雰囲気、フッキーの表情などとっても感動してしまった。

さらにニューヨークの81年のライブ!
これは、まさに美しいころ(笑)のバーニー、ジリアン“妖艶〜”、フッキー“わっけー”(でもおっさんくせー)、スティーヴン“かわんね”(驚愕)という感想。
ライブは、今ではもうない、ぴりぴりとした緊張感に包まれ、4人は観客に目もくれない(というかそれどころじゃない?)。

どちらも必見、お得なDVDでございます〜。
ジョン・スクワイア CD トイズファクトリー 2003/07/24 ¥1,890

ジョン・スクワイアのライブEPです。
実はワタクシ、ストーン・ローゼスにはあまりはまらなかったんですよね。

彼らの「エレファント・ストーン」に関しては、New Orderのピーターがプロデュースしたということで、チェックしてはいたのですが、そのほかの曲に関しては、ワタクシの琴線には触れなかったのです(とってもビックなバンドになったのですが)。

ローゼスのギタリスト、ジョン・スクワイワのソロということで、どんな声なんだろう?と興味津々だったわけですが、いい感じに枯れた声というか味のある声というか。

曲もローゼスのころとは変わって、大人な枯れた感じの曲調。
ワタクシ的にはいい感じ〜だったけど、ローゼスが好きだった人には物足りないだろうな。
ローゼスが持っていた化学反応がないんだもん。
2作目も出た(未聴です)ので、おいおい彼の戦闘モードに火がつくかもしれませんが。

ライブはとてもリラックスしている様子が伺えて、好印象だった。

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